日本最大級のイノベーションセンターにかける思い ~イノベーションを成功に導く鍵はコミュニティ~


エネルギー&環境領域で活躍する人と知見を繋ぐインタビュー:第16回
日本最大級のイノベーションセンターにかける思い ~イノベーションを成功に導く鍵はコミュニティ~

今回は、文部科学省やMITでの大学発ベンチャーや起業家教育、イノベーションエコシステムの業務・研究、経営コンサルティング、VCという幅広いご経験・ご知見を活かし、現在は、日本最大級のイノベーションコミュニティの構築・運営に尽力されている方のインタビューをお届けします。日本にイノベーション、ベンチャー企業を増やしていくに際しての課題から、コミュニティの重要性まで、幅広くお話を聞かせていただきました。

インタビューハイライト 「今回の金言」

  • イノベーションコミュニティを成功させるためには近接性(Proximity)が大切です。リモートワークやオンライン会議が推奨され、場所を選ばずに仕事が出来るようになってきたこと自体は好ましいと思いますが、物理的に人が集まることによって得られる価値が薄れたわけではありません。物理的に近接した場所にコミュニティを形成することによって、ポジティブな効果が得られることは学術的にも証明されていますし、成功する起業家はこうしたコミュニティを通じて得たネットワークを活用しているケースが多いです。
  • 日本でスタートアップを活性化なんて出来るのか?と思われがちですが、そういう見方を変えていくのが私の使命だと思っています。日本のイノベーションのシーンを変えていき、イノベーションを起こすなら日本!と言われるくらい起業に最適な地にしていき、日本が世界を席巻する形を作っていきたいです。グローバルなプレイヤーからも、東京に来れば、質の高いコミュニティがあって、イノベーションが起こせる、そう思われるようになりたいですね。
  • エネルギー・環境分野は、CICのプラットフォームの価値を訴求しやすい領域です。石炭依存からの脱却、再エネ導入推進、水素社会の実現といった論点など、エネルギー政策そのものですので、虎ノ門に居を構えるCICの真価が問われます。優れた技術やビジネスモデルを持ったベンチャー企業が出てきたら、精力的に行政・規制を巻き込んで確実に事を起こしていける、そういう動きを主導していきたいです。

本日のゲスト:名倉 勝(なぐら まさる)さん @ CIC Japan

核融合の材料工学分野で博士課程を修了後、2011年に文部科学省に入省。大学発ベンチャーや起業家教育関係の業務に従事、在職中にMITに留学し、イノベーションエコシステムの研究に取り組む。その後、経営コンサルティングやVCを経て、現在はCIC Japanにて、日本最大級のイノベーションコミュニティの構築・運営に奔走。

―― これまでのご経歴について教えてください。

私は、2011年に文部科学省に入省しました。大学時代は核融合領域で博士課程まで取り組んだのですが、エネルギー分野のような大きな課題を解決していくためには、行政の立場からプロジェクトを起こし、主導的にマネジメントしていくことが必要であると考えていたのです。文部科学省では、研究開発に十分に力が注がれているか?優れた技術をどうやって社会で活かすか?政治的な課題はないか?プロジェクトマネジメント上の課題はないか?といった問いに対して、行政の目線から向き合い、優れた技術を社会実装に繋げる接点を作り出すような仕事に取り組みたいと思っていました。

独立行政法人改革等も担当し、例えば、2011年3月に震災が起きた後には、理研やJAXA等の独立行政法人の予算削減の検討をしたり、他省庁に出向して、福島第一原子力発電所の事故後の原子力安全規制の改革の一環として、原子力安全・保安院の廃止と原子力規制庁の立ち上げに参画しました。

その後、文部科学省に戻り、2年強の間、イノベーションの仕事に取り組みました。大学発ベンチャーの振興、産学連携、起業家教育といった仕事で、まさに私がやりたかった領域です。国として、イノベーションをどう興していくか?という命題に政策面から取り組むなど、技術と社会の接点を作りたい、という私の志向にマッチした仕事を多くやらせて頂きました。

その後、国家公務員の派遣留学制度を活用し、留学させてもらえることになったのですが、ここでも優れた技術、イノベーションをどうやって社会に出していくのか?を探求するためにMITを選択しました。システムデザイン・マネジメント(SDM)という研究科に入ったのですが、ここは大規模かつ複雑なシステムをどうやってマネジメントしていくか?という研究に取り組んでおり、ビジネスとエンジニアリングの合いの子のような研究科でした。
その後、経営コンサルティング会社やベンチャーキャピタルで働く機会を得た後に、現在はCIC Japanという会社で、日本最大級のイノベーションコミュニティの立ち上げに奔走しています。

―― MITで取り組んでおられたシステムデザイン・マネジメントというのは具体的にはどういう手法なのでしょうか?

システムデザイン・マネジメントとは、発電所のような技術システムから、社会システムまで、多様な構成要素が複雑に相互作用するシステムを、新たな視点で創造的にデザインし、評価し、また確実にマネジメントしていくという学問領域です。システムがどういう系統で動いているのか?どの構成要素が互いに影響し合っているのか?どういったデータに着眼して分析していくのか?という視点を持ち、モデルを構築し、抽象化されたシステムをデザインします。例えば火力発電所の場合、熱の流れや電気の流れといった個々の系統のデータを分析しながら、発電所全体の大きな動きを理解し、設計していくといったイメージでしょうか。

私は、イノベーションエコシステムを研究対象として選びました。大学で生まれたテクノロジーがどのように、ベンチャー企業や大企業の開発の場に到達し、商品化され、市場を通じて成長し、経済成長に活かされ、得られた経済便益を元にした資金が大学に還流されて、大学で更なるテクノロジーが生まれていくのか?という視点で見ると、これも一つの大きなシステムです。正のフィードバックループが回っているのが好ましい姿であり、まずは、そのループを正しく理解しなければなりません。資金確保以外にも、適切な政策導入、事業環境、世の中の評判、優秀な人材確保など、正のフィードバックを回すために考慮が欠かせない重要な変数はいくつも存在します。

何らかの取組みを始めてから、ポジティブな成果が発現するまでには、必ずタイムラグがありますので、ある大学でベンチャー企業を起こそうと支援活動を始めたとしても、実際に優れたベンチャーが誕生し成長するには数年以上かかります。この数年間のタイムラグを理解せずに、成果が見えないからと、せっかく始めた取組みや制度に揺り戻しが起こるようなことが往々にして見られます。政策にせよ、ベンチャー支援活動にせよ、成果が得られるまでのタイムスケールを正しく理解したうえで推進することが肝要です。

―― どのようなシステムも研究対象になり得るのでしょうか?

はい、どのようなシステムも対象となります。例えば、感染症の広がりなども分析可能です。感染拡大フェーズには正のフィードバックが働いていて、感染者数が増大していきますが、例えば、ワクチンを入れることによって感染者数の拡大にストップがかかります。地球の温暖化、気候変動も同様で、太陽の光を反射しやすい北極やグリーンランドの氷床が減ったら、地球が太陽放射をより多く取り込むようになり、更に温暖化が進行する、といった繋がりで正のフィードバックがかかると言われていますよね。

これらのシステムの分析はシステムダイナミクスという分析・シミュレーション手法を使って行われます(※注釈1)。私は、システムダイナミクスを用いてイノベーションエコシステムの分析に取り組んだのですが、日米それぞれのモデルを作り、数値シミュレーションを行い、日本において導入すべき政策をシミュレートしたりもしました。米国は、イノベーションエコシステムの正のフィードバックループが上手く機能している国であることはご存じのとおりです。日本のイノベーションエコシステムはまだまだこれからの領域ですので、闇雲に頑張るのではなく、国から投じられた資本が、大学発ベンチャーにどういう影響を及ぼすのか?など、長期的な目線で考える必要があります。例えば、官民ファンドの資金が入ると、ベンチャー企業のバリュエーション・相場が上がることにより、民間からの資金供給に負のフィードバックが働く可能性があります。このように、何らかの施策を導入すると必ずドローバックが見られますので、注意が必要です。

私の研究でも、日本でイノベーションを推し進めるには長期目線の政策を打つべきだという結論を出しました。システムダイナミクス研究は実世界での実証は難しいのですが、行政含む多くのステークホルダーを巻き込んだイノベーションエコシステム構築を生業とするCICの仕事を選んでいるのは、自分の研究したことを少しでも実践してみたいという思いがあるためでもあります。

余談ですが、システムダイナミクスのシミュレーションは、理系の方であればソフトウェアをダウンロードして、比較的簡単に取り組むことが出来ますので、興味があれば使ってみてください。実際のシステムの動作に影響する変数を定義し、変数同士の四則演算、指数関数等を組み合わせながら、フィードバックシステムを設計し、時間スケールのシミュレーションを回していくというものです。理論を起点に実際の振る舞いをシミュレーションすることも出来れば、データに着眼して法則を見つけ出していくようなアプローチも可能です。大切なのは、システムの理解を深め取り込むべき正しいデータを抽出するところですね。

―― 少し話が戻りますが、博士課程時代の核融合分野での研究は、どういう内容のものだったのでしょうか?

博士課程時代は、核融合炉で使える材料の研究をしていました。主要な形式の核融合は、プラズマを磁力で一定箇所にキープした状態で重水素と三重水素を反応させることによって、ニュートロンとヘリウムを生成し、この反応の際に産み出す膨大な熱エネルギーを利用する次世代技術ですが、燃料となる元素の原子核と電子を分離して、プラズマという状態を作りだすためには、超高温の環境を作る必要があり、炉に使われる材料には並外れた耐久性が求められます。核融合炉の経済性を語る際には、核融合炉の建設後、炉の構成部品、材料がどれくらいの期間持つか?という点が極めて重要なのです。太陽電池、火力発電所のタービン・ボイラー、燃料電池など、材料の耐久性を高めるための研究・開発は他の発電領域でも行われていますが、核融合炉については、とりわけ重要な問題であると言えます。

―― 現在のCICでの仕事について簡単にご紹介いただけますか。

CICとはケンブリッジイノベーションセンターの略で、米国のボストン発祥のイノベーションコミュニティです。米国で多くの成果を残したCICが今年アジア初となる拠点を立ち上げることになり、東京が選ばれました。虎ノ門ヒルズの15階・16階、2フロア合計の床面積は6,000平米にもなり、100席あるコワーキングスペース、160以上のプライベートオフィスを有する日本最大級のイノベーションコミュニティとなり250社以上が入居可能で、10月1日にオープンしました。多くのインキュベーションセンターの入居可能な企業数は20-30社くらいが通常ですので、250社以上が入れるCIC Japanは段違いの規模感であると言えます。

エコシステムに関わるあらゆるプレイヤーの集積地として、イノベーションを加速させていくのが狙いです。創業の地、ケンブリッジにおいても、政府・自治体、大学・研究機関、ベンチャーキャピタル、アクセラレーター、大企業、ベンチャー企業、学生と、あらゆるプレイヤーが、CICを通じて一か所に集まることで、多くのイノベーションを創出してきました。

日本では、UberやAirbnbも苦しんだように、政府と規制面の調整を十分に行って、事業環境を切り開いていくことが求められますので、虎ノ門という立地も最適であると考えています。日本では既に姉妹組織のVenture Café Tokyoがオープンでインクルーシブなコミュニティを運営してきており、ほぼ毎週イベントを開催しておりますが、毎回、300~500名にご参加頂いています(※参考1)。機能的なイノベーションエコシステムを形成するためには、多様なコミュニティメンバーが集まることが大切ですので、エネルギーテック勉強会やGreenTech Labsをはじめ、エネルギー業界の他の活動とも連携して、密なクラスターを構築していきたいと思っています。また、Venture Café Tokyoを通じて海外との繋がりも強化することで、国境を跨ぎ、多様なプレイヤーと繋がるコミュニティを形成していきたいです。

イノベーションコミュニティを成功させるためには近接性(Proximity)が大切です。近接性、高い密度を避けざるを得ないコロナ禍の状況は想定外ではありました。リモートワークやオンライン会議が推奨され、場所を選ばずに仕事が出来るようになってきたこと自体は好ましいと思いますが、だからと言って物理的に1か所に人が集まることによって得られる価値が薄れたわけではありません。物理的に近接した場所にコミュニティを形成することによって、ポジティブな効果が得られることは学術的にも証明されていますし、成功する起業家はこうしたコミュニティを通じて得たネットワークを活用しているケースが多いです。高い密度で集まっていると、投資家をはじめとするベンチャー支援者も集まってきますし、ベンチャーとの協業を志向する大企業にとっても利便性が高いです。1か所に集まる意義が大きいからこそ、シリコンバレーやボストンのような場所が形成されていますし、世界を見渡しても、特定地域と結びついたイノベーションエコシステムは健在であると言えます。行政も近くて、大企業も多い、また海外プレイヤーの入り口でもある東京は、こうした地域エコシステムの実践の場としては最適であると考えています。

―― イノベーションを起こしていくうえで日本の課題はなんでしょうか?またどういう対策が必要でしょうか?

日本の課題は、まだまだ大企業とベンチャー企業とのコラボレーションが起こりづらいという点でしょうか。大企業側がベンチャー企業との協業に慣れていないという言い方が適切かもしれません。日本だと、まだ大企業がベンチャー企業を下に見る傾向があったりしますよね。省庁等の仕事を見ても、ベンチャー企業との直接契約って難しかったりするのです、ベンチャー企業と契約しますというと、あれこれ粗探しをする慎重派の声が必ず出てくるんですよね。ベンチャーに馴染みのない文化で生きてきた大企業や官庁を変えていくことが大きなポイントだと思います。

具体的に、どういうやり方が考えられるか?まずは、「ベンチャー提携の成功事例を着実に作っていく」ことが大切です。成功体験を重ねていくと、こうして連携していけば良いのか、と認識が変わっていきます。私達に出来ることは、大企業がベンチャー企業との連携を進めるためのインセンティブ、連携しやすい場、協業によって得られる価値を実感できる場を提供していくことだと思っています。

また別の視点で必要だと感じているのは、伝統的な大企業が過度に守られる社会システムを変えていくことです。伝統的な大企業とて、競争力がなければ淘汰されるのは自然な姿だと思いますし、日本全体に適切な新陳代謝が進んでいくことも考えなければなりません。日本では、社会的インパクトの大きい事業者、業界は、国・社会を挙げて守ることが是とされることが多いですが、こうした視点は一定程度、必要な側面もある反面、過度な保護主義は、新規事業に挑むスタートアップ、イノベーションの芽を摘み、日本が長期的な競争力を損なうことに繋がりかねないので注意が必要です。

―― CICというプラットフォームにより、今後何を実現していこうとしているのでしょうか?

イノベーションエコシステムという考え方が、日本人の気質、日本の企業文化に適合するのか?と疑問を持たれる方もいます。しかし、Venture Café Tokyoにしても、毎週300名~500名が集まるほどの盛り上がりを見せています。しっかりしたコンテンツがあれば人も集まりますし、潜在的な価値に気付いていない人が多いだけに、日本におけるポテンシャルは大きいと考えています。日本でベンチャー活動を活性化なんて出来るのか?と思われがちですが、そういう見方を変えていくのが私の使命だと思っています。日本のイノベーションのシーンを変えていき、イノベーションを起こすなら日本!と言われるくらい最適な地にして、日本が世界を席巻する形を作っていきたいです。グローバルなプレイヤーからも、東京に来れば、質の高いコミュニティがあって、イノベーションが起こせる、そう思われるようになりたいですね。

エネルギー・環境分野は、CICのプラットフォームの価値を訴求しやすい領域です。石炭依存からの脱却、再エネ導入推進、水素社会の実現といった論点など、エネルギー政策そのものですので、虎ノ門に居を構えるCICの真価が問われます。優れた技術やビジネスモデルを持ったベンチャー企業が出てきたら、精力的に行政・規制側を巻き込んで確実に事を起こしていける、そういう動きを主導していきたいです。また、Venture Café Tokyoも通じて、グローバルな投資家と繋がり、日本からグローバルビジネスを展開していくための環境は確実に整いつつあるのです。

なお、個人的な想いとしては、エネルギー分野の中でも、核融合技術のような、難しい技術・ハードウェアの関係するイノベーションが必要だと思いますし、日本発のこうした事業を全力で支援していきたいです。FITのようなビジネスはイノベーションコミュニティがなくてもやれると思いますし、難易度の高いイノベーションこそ、コミュニティが力を発揮するでしょう。

―― イノベーションマインド、起業家精神を持った人材の育成という点も日本は苦手とするところではないかと思いますが、どうした施策が有効でしょうか?

おっしゃる通りですね。国内市場を見ていて感じることですが、日本市場のみを見て事業を始めるのではなく、最初から夢を大きく持ち、グローバル展開を見据える挑戦者が増えてほしいと思います。日本発で、海外ビジネスで成功しているベンチャー企業はほとんどいませんし、そもそも海外を視野に入れて事業を始める人が少ないですよね。日本人の内向き志向な性質に起因するのだろうとは思いますが、これからの時代は、世界と日本を分けて考える必要はないと思います。

とは言いつつ、日本人の文化・志向が一夜にして変わるとは思えませんので、何が必要か?を考えますと、最初に思うのは「日本国内に海外の人・企業をどんどん入れていくこと」かなと思います。英語でビジネスをすること、海外の方と一緒に仕事をすること、海外企業に進出されることが当たり前の事業環境、カルチャーを作っていくことで、海外が身近になっていくのではないでしょうか。

またそのためにも、日本のタクシー業界の規制緩和がなかなか出来なかったように、政策で国内プレイヤーを温存するような行為は出来る限り控えていくべきだと思います。厳しい局面を迎えるとは思いますが、厳しい局面を経験しなければ、自らを変革しようという人・企業は出てきづらいですし、イノベーションが育つ環境は生まれません。投資家や大企業も国内市場向けのビジネスばかりを見るのはやめて、海外のベンチャー企業と組むことを考えていかないと、窮地に陥っていくと思います。今後の日本は、市場縮小が進むのは間違いないですし、グローバルでの競争力を失っていくと、経済自体も本格的な縮小に向かうかもしれません。痛みを伴う改革・挑戦を断行し、日本人の底力を見せるのは今ではないでしょうか。

―― 日本のエネルギー業界を盛り上げていくために、こういう活動が必要だ、など具体的な思いやアイデアがございましたら、教えていただけますか。

IT業界と比べると、エネルギー業界のコミュニティはまだまだこれから広げていくところだと思います。IT業界はコミュニティが盛り上がっているのは、まさに彼らのビジネスの舞台であるインターネットを介した事業とコミュニティ活用の親和性が良かったということかなと思います。それと比べて、エネルギー・環境といった分野は、重厚長大な大企業の存在感が大きい業界ですので、GreenTech Labsのようなインフォーマルでオープンなコミュニティは重要だと思います。伝統的でクローズドなスタイルで仕事を進めてきた業界だからこそ、コミュニティの力を取り入れた際に発揮できる力、ポテンシャルも大きいと信じています。Startup Weekendのような場を駆使して、取り敢えずやってみようという人が集まる場を作り、同じような挑戦する気概を持った人達がいることを知り、文化形成へと進化させていくことが大切です。そうした活動の中から、ベンチャー企業が生まれ、またベンチャー企業と大企業の有機的な連携が生まれていくといいなと思います。

―― 名倉さん自身の志向、拘り、信念等ございましたら教えていただけますか。 

ありきたりかもしれませんが、純粋に世の中に良いことをしていきたい、という思いを強くもっています。特に優れた技術を単なる技術で終わらせず、世の中にどう反映させていくことが出来るか?そういった、テクノロジーがどんどん世の中に活かされるような理想のシステムを作っていくために自分がどう貢献できるか?という思いが私の原動力です。簡単な試みではないかもしれませんが、私は考えるより先に体が動いてしまうタイプですので、色々動き回って、少しずつでも、日本をイノベーションが起こりやすい地に変えていきたいと思っています。

(終わり)


【参考情報】

参考1: Venture Café Tokyo
起業家や起業を志す人、投資家、研究者等、多様なイノベーター達が集い、繋がり、これまでにないイノベーションを社会に対して生み出す東京のコミュニティ。 http://venturecafetokyo.org/


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記事執筆日: 2020年10月7日

執筆責任: GreenTech Labs

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